自分の知らない世界を知る『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』

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『山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記』は、漫画家であり猟師でもある岡本健太郎さんの作品です。岡山の山の中で、罠や銃を使った猟をしたり、魚を釣ったり、山菜を取ったりする毎日が描かれています。特に、銃を使って獲物を獲る話が多いようです。

実話に基づいた話だそうで、読んだときは衝撃を受けました。生業として猟をするという発想や、そのたくましさ、自然への深い知識、知識を活かす知恵など、自分の知らない世界を垣間見た気分です。また、作者の周りにも、農業と兼業で猟をしている人や、会社勤めをしながら週末に猟をしている人がいたり、知り合いから「雉をとってきて」と依頼されたりと、普通の生活の中に猟が溶け込んでいるのも驚きです。

普段は見ることのない猟や猟師のあれこれが、漫画なので視覚的に伝わってきてとても面白いです。罠の仕掛け方や猟銃の知識など、実生活で活かすチャンスは多分巡ってこないかと思いますが、読んでいるとワクワクします。

自分の手で直接何か収穫を得たいという気持ちは、人間の本能に近いのではないかと思います。家庭菜園が人気な理由の一つもそこにあると思います。子供が虫捕りに熱中するのも、同じ気持ちではないでしょうか。なので、自分の手で猟をして獲物(肉)を手に入れることの喜びはなんとなく想像できます。それを実行してしまえるたくましさには脱帽するばかりです。

漫画の中に、山で転んで目に枝か何かが刺さってしまうシーンがありました。そんな時、作者は枝を自分で抜いて、同行者に急を知らせるためにのろしをたくのですが、たくましさに本当に感心しました。